なんで購入したの?

HDDレコーダーは漠然と欲しかったです。でもこれまでもビデオ録画をほとんどしてきませんでした。なのでHDDレコーダーを購入してもビデオと同じ使い方なら結局は買わなくても同じなんて思っていました。しかしHDDレコーダー購入者の同僚の話やネットでの話を見ると、これまでのビデオとは全く使い方が違ってくると感じ、これが購入の動機となったわけです。
ビデオに録画するのは何のためでしょうか。当たり前ですが留守録です。留守録は何のためにするのでしょうか。それは番組を見ることができない場合にこれを録画しておいて、また別の時間にそれを見る、いわば番組を見る時間軸を移動するために行うものです。
この時間軸の移動には制限があります。一つは録画している間には見ることができないこと、もう一つは結局その番組を見るために必要となる時間の長さは変わらないということです。前者についてはあくまでも録画は録画となり、仮に放送時間中に帰宅した場合はそれまでの前段部分を後回しにして後半のみリアルタイムで視聴することになってしまいます。また後者については、CMを早送りしたり、機種によってはついている早見機能でその時間を短縮することができますが、頭出しや巻き戻しなどの時間を考えるとほとんどかわらないと思います。
これまでのビデオでの留守録はこうした制限のために、せっかく録ってもそれを見ない、見なければ録らない、録らなければ見ないといった負のサイクルに陥っていました。ところがHDDレコーダーのある生活はこうではないようです。
HDDレコーダーの特徴の一つに「タイムシフト」というものがあります。録画している番組を録画しながらかつ、さかのぼって見ることができる機能です。この機能によって時間軸の移動制限はなくなります。録画している番組を見る時間を問わない、まさに「タイムシフト」が実現できます。
もう一つの特徴の一つにHDやDVDによる「ランダムアクセス」の実現があります。DVDのチャプターによる頭だしのように、タイトルやその途中の各シーンに即座に移動することができます。テープだから時間がかかるといった物理的要因はないので、これにかかる無駄な時間はありません。
「データのデジタル化」(ここでいうデジタル化とはデジタル放送ではなく、映像や音がデジタルデータになっているということ)も特徴としてあげられます。このデジタル化により、これまでテープに録画していたものが、ハードディスクに保存することができます。テープが占拠していた物理的スペースを大幅に削減することができます。またデジタルデータのため、早見早聞機能がテープのそれよりも向上していたり、データの変換をすることでパソコンやPDAなど、見る場所を選ばずに見ることもできるようになりました。
こうしたビデオとHDDレコーダーの特徴や機能の違いのために、これまでのビデオを中心としたテレビとのかかわり方はHDDレコーダーが中心となると全く違ってきます。簡単に言えば「見るために録る」から「録ってから見る」生活に変わることです。時間に縛られずに、かつ物理的スペースに縛られずに番組を保存しておき、それに対して無駄な時間や手間もかけずに視聴することができる生活が実現できるの・・・同僚やネットでの話をまとめるとこうしたHDDレコーダーのある生活が理解できます。
なんだかとっても難しく考えてきましたが、こうした概念を持ち、そこにあてはまることばを選ぶことで、所帯持ちがこんな高価な、いったい何ができるのかわからないような機械を購入することができたわけです。つまりこれが一番の敵・・いや味方(^^ゞである「妻」を攻略できたポイントだと思っています。
具体的な妻への説得ポイントはまた次回に・・・。